「読み解き散策」のすすめ
1 読み解き散策とは
読み解き散策を定義すると、「自分の足を使って、主に植物や動物、地形などの自然的要素及び構造物や石仏、史跡などの社会的要素を観察することによって、地域の身近な自然、歴史、文化、民俗などを掘り下げて理解するために歩き回ること」といえます。
2 読み解き散策の実践
読み解き散策を実践するキーワードとして「知る・見る・歩く・作る・伝える」を挙げることができます。
○知る:ある地域に関する情報について新聞等で知見を得る。
○見る:その地域に関する情報を収集して、机上でその地域を見る。
○歩く:収集した情報を基に、実際にその地域を歩き、自然、文化等を感じる。
○作る:その地域で具体的な体験を行う(そば打ち、紙漉体験等)。
○伝える:その地域にある自然、文化等を周囲の仲間に伝える。
○残す:その地域にある自然、文化等を後生に残す。
3 読み解き散策の手がかり
(1)自然
○街路樹、○庭木、○雑草、○野鳥、○昆虫、○地形、○地質、○水質、○雲、○星座・・・
(2)歴史
○市町村史、○年配者の話、○図書館、○歴史的建造物、○看板・・・
(3)文化
○商店街、○神社、○参道、○石仏、○史跡、○古墳・・・
(4)民俗
○商店、○道具、○農作業、○祭り、○地名・・・
(5)人
○農家、○漁師、○林家、○古老・・・
※2の残す、3の(5)人は、平成16年6月26日の社叢学会関東支部研究会の席でアドバイスいただき、追加させていただきました。
4 読み解き散策の実践例
(1) 植物と友達になる
(2) 四季の移ろいを感じる
(3) 大切にしたい知恵袋
(4) 植物と友達になるその2(植物標本の作成)
(5) 植物と友達になるその3(個体の追跡調査)
(6) 地形図を読み解くその1(基礎的な知識)
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